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特集

2019年10月04日 (金) 特集

21人が選ぶ!

オススメ「音楽映画」はコレ!

映画好きだというアーティスト21名にアンケート調査を実施! ミュージカル映画以外、というくくりで「音楽映画」1作品をレコメンしてもらいました!

宇宙まお

『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』 (2009年/イギリス)

ビートルズ結成前のジョン・レノンのお話。ここにいるジョンは、音楽への衝動とか社会への反発とか、どこにでもいる若者で、私たちと同じように、愛をものすごく求めてる。役者さん、ちょっとずつ本物と似てるのが面白い。

片桐 航 Lenny code fiction

『ストレイト・アウタ・コンプトン』 (2015年/アメリカ)

世界を獲るアーティストでさえも、第一歩目は過酷で逆境。それを飛び越える反骨心と仲間とドラマ。結局音楽は表面だけじゃなくストーリーが必要だと真っ向から教えてくれる。N.W.Aの歩んだ大逆転ストーリー。

金井 政人 BIGMAMA

『君が生きた証』(2014年/アメリカ)

「僕は君とのお別れが楽しみなんだ。」冒頭の歌い出しで、その次の歌詞が気になって仕方なかった。尻の穴というタイトルがつけられたこの曲のこの一説は、同時期に乱立していた音楽映画の楽曲のなかで、僕にとっては一番鮮烈で、なぜ別れが楽しみかという理由にもまた感性を揺り動かされた。世の中にはまったく響かなかったけど。これは亡くなってしまった息子の歌を歌いながら、その気持ちを想像していく父親の話。

黒木渚

『カラーパープル』(1985年/アメリカ)

とある黒人女性の生涯を描いたこの作品には、たくさんのブラックミュージックが登場します。差別を受けた人々の叫び、彼らが持つ独特のリズム、感情を音楽に変えて解き放つブラックミュージックのすごみを存分に味わえることと思います。

Keishi Tanaka

『天使にラブソングを2』(1993年/アメリカ)

ローリン・ヒルの演技や歌も見どころですが、内気な少年が「Oh Happy Day」で心を解放した瞬間の歌声、あのシーンが本当に最高。あの瞬間を目指してライブしてます。

kz livetune

『天使にラブソングを2』(1993年/アメリカ)

もはや説明不要の作品ですが、人間がこれ以上ないくらい楽しそうに歌う姿は幸福そのもの。キャスト全員で歌う「Ain't No Mountain High Enough」は最高の大団円。

カワクボタクロウ キュウソネコカミ

『あの頃ペニー・レインと』(2000年/アメリカ)

少年が大人に羽化する過程とバンドがドラマを紡ぐ様子は似ている。崩壊寸前のツアー、雰囲気は最悪。バスのなか「Tiny Dancer」を歌い溝が絆に変わる場面は最高です。

ササノマリイ

『セッション』(2014年/アメリカ)

ストイックとは何か。何の、誰のためにどんな言動をするのか。自分と他人が見てる世界は同じか。求める「正しさ」とは? それを映像化したら、というものがこの作品にあると思います。生々しく、個人的に少しだけ昔を思い出しました。

指田フミヤ

『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年/アメリカ)

質問とは裏腹にこれが絶対的にNo1という感じでもないんですが、僕は音楽映画と言われて心に残っていたのがこの『ドゥ・ザ・ライト・シング』でした。ヒップホップをたくさん聴いていた時期に出会った映画で、日本に生まれ日本で育った自分には想像もつかない、そして気がつかない人種差別問題。そしてヒップホップの原点が描かれている映画です。軽そうに見えて胃もたれするものを食べてるような、そんな感覚で、見るのがしんどかったけど心に残ってます。パブリック・エネミー「Fight the Power」の政治的デモのようなリリックは衝撃でした。

中田裕二

『ジャージー・ボーイズ』(2014年/アメリカ)

フランキー・ヴァリのことは「君の瞳に恋してる」以外あまりよく知らなかったのですが、この映画を観てハマりました。クリント・イーストウッド監督のさすがの演出で最後まであっという間。バンドのサクセス、その後のソロ活動での挫折や苦悩、パートナーとも言えるボブ・ゴーディオとの深い友情、そして返り咲き。人生って何が起こるかわからない。だからこそ毎日を投げ出さず生きていこう。観れば力の湧いてくるような、心あたたまる人間賛歌です。

NARASAKI COALTAR OF THE DEEPERS /特撮

『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(2009年/アメリカ)

バンドマンにとっての人生とは何か。初めてこの映画を観終えたとき、その答えを見つけた気がした。家族同様のメンバーですら時には価値観の違いでののしり合いをすることもある。だがそれでもライブが成功さえすれば、もうご機嫌で乾杯する缶ビールもさぞやうまかろうといった具合。ただ楽しそうに演奏しているのを見てると自分もとてもうれしくなった。バンドは最高。

ハジ→

『セッション』(2014年/アメリカ)

音楽は、人を楽しませたり感動させたりするものだけれど、その裏側では、作る人間が、つらく苦しかった経験や本当に真剣な思いを作品に込めるからこそ、人の心に寄り添えたり、伝わったりするんだなあってあらためて僕は教わりました。すべての経験はプラスに働くっ♪ それ以外にもいろんな見方ができる素敵な作品ですっ! ラスト10分は超。必見。♪♪

ファーストサマーウイカ BILLIE IDLE

『ドラムライン』(2002年/アメリカ)

「ドラムを叩く時に下を向くな。ドラムはセックスだ。」公開当時、音楽もセックスも知らない中学生の私には理解できなかった台詞だが、今ではよくわかる。

FUKI

『はじまりのうた』(2013年/アメリカ)

路地裏や地下鉄などNYの至るところでRECするなんて最高! 主人公の2人が二股イヤフォンジャックで互いのプレイリストを聴くシーンも心に残る。私を原点に戻してくれる大切な映画。

ぽん ORESAMA

『デトロイト・メタル・シティ』(2008年/日本)

デスメタルバンドのボーカルとして活躍する主人公が、本当の自分とのギャップに悩みつつも成長していくストーリー。とにかく面白くて大好きです。

松室政哉

『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年/アイルランド)

80年代の音楽シーンを背景にして、この映画のために書き下ろされたオリジナル曲が抜群に素晴らしい。ミュージシャンとして曲を作ることの喜びを再確認させてくれる映画。

真山りか 私立恵比寿中学

『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年/アイルランド)

とにかくついてない主人公コナーの青臭いゆえの大胆さが苦手だった。しかしどんどん目が離せなくなり、感服した。こんな青春をしてみたかったと思わせてくれる作品でした。

光村龍哉 NICO Touches the Walls

『ブルース・ブラザース』(1980年/アメリカ)

いったい何回観たんでしょうか。僕にとって教科書的存在の映画。キャブ・キャロウェイの「ミニー・ザ・ムーチャー」でのコールアンドレスポンスシーンが幼少期よりずっとハイライト。

三原康司 フレデリック

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年/デンマーク)

今ある当たり前の小さな幸せは残酷さを目の当たりにするとより光って見えるものだと感じました。生きるほどになにか掠れていったり当たり前になりつつある幸せに気づかせてくれるような強いはかなさ、美しさを感じました。ビョークの声に酔いしれる素晴らしい映画です。

森純太 JUN SKY WALKER(S)

『マグノリア』(1999年/アメリカ)

こんなに強烈に心を動かされた映画(同時に音楽)はあまりない。エイミー・マン(僕はティル・チューズデイからのファン)の作り出す音楽が静かなのにものすごく激しく心に突き刺さり響くのか。「ワイズアップ」で出演者がそれぞれ歌いだすシーンに感動。

YORKE. OLDCODEX

『シャイン』(1996年/オーストラリア)

音楽で世界が変わるような瞬間に胸が踊った。コントラストの強いデイヴィッドの人生は、まるでひとつの旋律のようだ。そしてこの映画は、僕に黒縁眼鏡を好む理由のひとつをくれた。

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